ごあいさつ


   名古屋演劇ペンクラブは1951年(昭和26年)に創設されて、本年で70年の歴史を刻んで参りました。第二次世界大戦が終わり、荒廃の余燼がまだ消えやらぬ名古屋および近郊の舞台活動を見届け、ペンの力によってその賦活と振興の一助にしたいとの先人有志たちによって結成されたグループです。かような志を継いだ新進メンバーによって今日に至っております。

 昭和、平成、令和の三時代を通じて、演劇・舞台をめぐる状況も、概観からすれば発展的な変化を遂げて参りましたが、個々の劇団、劇場のありようは社会構造や経済、一般観客の意識の変化によって立ち迫る大波、小波に曝されて来たことを実感するこの頃です。ことに昨今の新型コロナ・ウィルス・パンデミックの影響は舞台関係者にとっても大きな困難事になっています。こうした状況にもひるまず、できる限りの努力を続けておられる舞台を拝見すると感動を禁じ得ません。その見届け役の私たち名古屋演劇ペンクラブの活動をささやかながらお伝えすることも、このような時こそ大切だと自覚し、今回、当ペンクラブのホーム・ページを開設することにいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

名誉理事長 馬場駿吉

 

 

プロフィール:

演劇・舞台評論家、俳人、医師(医学博士)。名古屋市立大学名誉教授(耳鼻咽喉科学)。名古屋造形大学客員教授。医学研究のかたわら句作。1960年代から、美術、舞踊、演劇、映像、音楽、文学などの現代芸術の最前線に立ち会い、評論やエッセイを幅広く執筆。元名古屋ボストン美術館館長。元愛知県立芸術大学客員教授。中日文化賞受賞(2019)。